人情

広辞苑が好きだ。
昔は大きな厚い紙の辞書を使っていたけど、いつしかそれは電子辞書となり、今ではスマホのアプリにもなっている。

あいまいになっている自分の気持ちが、広辞苑を引いて、言葉の本当の意味を知ることではっきりすることがある。

人としてのやさしさから、捨て置くことができず、まだ知り合ったばかりのある人の誕生日を共にした。その後、その人に無下に扱われ、傷つき、私が傷ついたものの正体を広辞苑で調べたら、それは不人情だった。
「不人情-人情にそむくこと。」

やさしさをかけてくれた人を無下にする。こんな風に人は誰かを簡単に傷つけることができる。

でも私にはこんなこともあった。

もうずっと昔、辛い自分の気持ちを友達に打ち明けた。友達はただ聞いていた。そして何年か後になって、ある日、「あの時は、気持ちを分かってあげられなくてごめんね。」と伝えてくれた。

彼女は、私の気持ちひとつ分からなくたって、何も困らない。そして分からなかったことをそのまま捨て置いて、うやむやにしてしまうことだってできた。それでも彼女は自分が理解し得なかった私の悲しみを、時間をおいて理解し、それに寄り添い、なおかつ自分が当時理解できなかったことを謝った。

これが人の心のやさしさでなくて、なんなのだろう。
「人情-自然に備わる人間の愛情。いつくしみ。なさけ。人心の自然な動き」広辞苑

人情を持つこと、そしてそれに背かず答えること。人情がベースにある人間関係ほど美しく尊いものはない。

 

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